暑い日のプールやお庭での水遊び。

冷たい水に触れると気持ちよく、子どもたちも夢中になって遊びますよね。

大人から見ても涼しそうなので、

「水に入っているから、今日は暑さの心配は少なそう」

と感じることがあるかもしれません。

しかし、プールや水遊びの日も、熱中症への備えは必要です。

2026年5月28日にも、こども家庭庁・文部科学省・消費者庁は、教育・保育施設などに向けて、プール活動・水遊びとあわせて熱中症事故の防止を改めて呼びかけています。活動中のこまめな休憩や水分補給、暑さ指数(WBGT)を参考にした活動判断などが重要とされています。

楽しい水遊びを安心して続けるために、家庭でも「水遊びの日も、途中で休んで水分をとる」ことを習慣にしていきましょう。

なぜ水遊びの日にも熱中症への注意が必要なのか

水の中にいると、体が冷えているように感じます。

しかし、水遊びをしている場所そのものが暑い環境であることは変わりません。

特に屋外のプールでは、直射日光に加えて、プールサイドのコンクリートやタイルなどから熱を受けることがあります。暑い日には水温も上がるため、「水に入っている」ということだけで暑さの影響がなくなるわけではありません。 東京都立病院機構も、プール活動中の熱中症への注意を呼びかけています。

環境省も、子どもは熱中症に特に注意が必要な人として、周囲の大人による見守りや声かけ、こまめな休憩、水分補給を呼びかけています。

また、環境省の暑さ指数(WBGT)による運動指針では、暑さが厳しくなるほど積極的に休憩をとり、状況によっては運動そのものを中止することが示されています。WBGT31以上では「運動は原則中止」とされ、特に子どもの場合には中止すべきとされています。

つまり、

「水遊びだから暑い日でも大丈夫」ではなく、その日の暑さを見ながら活動すること

が大切です。

子どもはなぜ休憩したがらないのか

水遊びをしている子どもに、

「一回休憩しよう」

と声をかけても、

  • 「まだ遊びたい!」
  • 「まだ大丈夫!」
  • 「もうちょっと!」

となかなか水から上がってくれないことがあります。

これは、子どもが危険を軽く考えているからではありません。

目の前の遊びが楽しいと、休憩や水分補給より「もっと遊びたい」という気持ちが強くなることがあります。

また、小さな子どもは、自分の体の変化に早く気づき、

  • 今日は暑いから一度休もう
  • そろそろ水分をとろう

と自分だけで判断して行動を切り替えることがまだ難しい場合があります。東京都立病院機構も、子どもは体温調節機能が未熟で、自分で危険を察知して行動を変えることが難しいため、周囲の大人の見守りが重要だとしています。

だからこそ、子どもから「休みたい」と言うのを待つのではなく、大人が休憩のタイミングをつくることが大切です。

家庭でできる水遊びの熱中症予防ポイント

1.途中でいったん水から上がる

水遊びを始めたら、そのまま長く遊び続けるのではなく、途中で休憩する時間をつくりましょう。

大切なのは「何分遊んだら必ず休む」と一律に決めることではなく、暑さや子どもの様子を見ながら、こまめに休憩することです。

2.休憩と水分補給をセットにする

休憩のたびに、

「いったん休んで、一口飲んでからまた遊ぼうね」

と声をかけてみましょう。

子どもが「喉は渇いていない」と言っていても、大人が水分補給のタイミングをつくることが事故予防につながります。

2026年の国の通知でも、必要に応じて水分・塩分を補給できる環境を整え、こまめに休憩することが示されています。

3.遊ぶ前にWBGTを確認する

気温だけでは、熱中症の危険度を十分に判断できません。

環境省の「熱中症予防情報サイト」では、地域ごとの暑さ指数(WBGT)の実況値や予測値を確認できます。

暑さが厳しい場合は、

  • 水遊びの時間を短くする
  • 涼しい場所で休む時間を増やす
  • 時間帯を変更する
  • 状況によっては水遊びそのものを中止する

といった判断も必要です。

「せっかく準備したから」と無理をせず、その日の環境に合わせて予定を変えることも、大切な安全対策です。

4.子どもの様子を大人が確認する

遊びを続けられるかどうかを、子どもの「まだ遊べる!」という言葉だけで判断しないことも大切です。

  • いつもと様子が違う
  • 元気がない
  • 気分が悪そう

などの変化がある場合は、水遊びを続けず、涼しい場所へ移動しましょう。

熱中症が疑われる場合には、早めの水分・塩分補給や体の冷却など適切な対応を行い、症状に応じて医療機関への受診・搬送を検討することが国の通知でも示されています。

親子で確認したい安全ルール

小さな子どもに、熱中症の仕組みやWBGTの数字まで覚えてもらう必要はありません。

まずは、

「水遊びの日も、途中で休もうね」

そして、

「休憩したら、一口飲もうね」

この2つを親子の合言葉にしてみてください。

水遊びを始める前に、

「今日は途中で休憩して、お水を飲んでからまた遊ぼうね」

と伝えておくのもおすすめです。

楽しい遊びを途中で止められると、子どもが「まだ遊びたい!」と言うのは自然なことです。

だからこそ、叱って休ませるのではなく、「また遊ぶための休憩」として伝えていきましょう。

  • 水から上がる
  • 少し休む
  • 水分をとる
  • 無理のない範囲でまた遊ぶ

この小さな習慣が、夏の水遊びを安全に楽しむことにつながります。

関連動画

ホッピースマイルの動画「熱中症予防の歌」でも、暑い日に気をつけたいことや水分補給の大切さを、歌と動画で親子一緒に学べます。