知らない人からもらったお菓子はどうする?子どもだけで判断しないための安全ルール
公園や道を歩いている時、知らない人から子どもへ、
「かわいいね。お菓子どうぞ」
と声をかけられることがあります。
相手に悪意はなく、子どもを喜ばせたいという善意の場合も多いでしょう。
子どもも、おいしそうなお菓子を差し出されたら、
「ありがとう!」
と受け取って、その場ですぐ食べたくなるかもしれません。
でも、小さな子どもが自分だけで、
- この食べ物は自分が食べても大丈夫か
- この人についていったり、さらに近づいたりしても大丈夫か
まで判断するのは簡単ではありません。
だからこそ家庭で決めておきたいのが、
「知らない人から食べ物をもらう時は、まずおうちの人に確認する」
というルールです。
知らない人からもらった食べ物を、すぐ食べない方がよい理由
知らない人から食べ物をもらった時に気をつけたい理由は、一つではありません。
食物アレルギーの原因になる食品が含まれている可能性
子どもに食物アレルギーがある場合、見た目だけでは原因となる食品が使われているか分からないことがあります。
消費者庁も、食物アレルギーによる健康被害を防ぐため、加工食品ではアレルゲン表示を確認することの重要性を案内しています。
特に、外袋から取り出された個包装のお菓子などでは、必要な表示がすべて手元に残っていない場合もあります。
実際、消費者庁の資料には、大袋にはアレルギー表示があったものの、個包装には表示がなく、アレルギーのある子どもが誤って食べて症状が出た事例も紹介されています。
「見たことのあるお菓子だから大丈夫」ではなく、保護者が中身や表示を確認してから判断することが大切です。
年齢によっては、のどに詰まりやすい食べ物もある
お菓子の種類によっては、子どもの年齢や発達に適していないものもあります。
たとえば飴は、子どもののどに詰まって窒息につながることがあります。
消費者庁は、飴などの食べ物による子どもの窒息事故について注意を呼びかけています。
大人にとっては何気ないお菓子でも、子どもにとって安全かどうかは、年齢や食べ方によって変わります。
「お菓子をあげるよ」という声かけが、誘いに使われることもある
もう一つ知っておきたいのが、防犯の視点です。
警察の子ども向け防犯情報では、
「お菓子をあげるよ」
といった言葉を使って、子どもを誘おうとするケースがあることも紹介されています。
大切なのは、
- 優しそうな人なら大丈夫
- 怖そうな人だから危ない
と、見た目で相手を判断することではありません。
多くの人は善意で声をかけているかもしれません。
それでも子ども自身に相手の意図を見極めさせるのではなく、「知らない人から何かをもらう時は、おうちの人に確認する」という行動ルールを決めておく方が分かりやすく、安全につながります。
子どもはなぜ、その場で受け取ってしまうの?
子どもがお菓子を受け取ってしまうこと自体を責める必要はありません。
目の前に好きなお菓子があれば、
「食べたい!」
と思うのは自然なことです。
また、小さな頃から、
「何かをもらったら『ありがとう』と言おうね」
と教わっている子も多いでしょう。
そのため、
「せっかくくれたのに断ったら悪いかな」
と感じる子もいるかもしれません。
さらに、大人と比べて経験が少ない子どもにとって、
- この人はどんな人なのか
- この食べ物は自分が食べても安全なのか
- ここから別の場所へ誘われる可能性はないか
と複数のことを同時に判断するのは難しいものです。
だからこそ、子どもに難しい判断を任せるのではなく、
「こういう時はこうする」
という簡単なルールを、家庭で先に決めておくことが役立ちます。
家庭でできる予防ポイント
まずは「受け取る前に確認する」
一番分かりやすいのは、
「知らない人から何かをもらいそうになったら、おうちの人に聞く」
というルールです。
保護者が近くにいる時なら、
- 「ママに聞いてからにします」
- 「パパに聞いてきます」
と言えるようにしておくと、子ども自身も断りやすくなります。
子どもだけの時は、受け取らずに離れる
子どもだけで遊んでいる時などに知らない人から声をかけられた場合は、
「ありがとう。でも、もらえません」
と言って受け取らず、その場を離れることを練習しておきましょう。
そして、
- 「こっちに来たらもっとあげるよ」
- 「車にまだあるよ」
などと言われても、ついていかないことが大切です。
警察庁も、子どもへの防犯教育として、知らない人についていかないことや、変だと感じたら断って離れることを呼びかけています。
受け取ってしまっても、叱らず「食べる前に見せる」
実際には、子どもがとっさに断れず、受け取ってしまうこともあります。
そんな時のために、もう一つ決めておきたいのが、
「もらってしまっても、その場では食べずにおうちの人に見せる」
というルールです。
受け取ったことを強く叱ってしまうと、
「次から言わない方がいい」
と思ってしまう可能性があります。
大切なのは、受け取ってしまったことよりも、その後に大人へ伝えられることです。
「ちゃんと見せてくれてありがとう」
と受け止めながら、一緒に確認する習慣をつくっていきましょう。
親子で確認したい安全ルール
小さな子どもには、長い説明よりも短い言葉の方が覚えやすくなります。
親子で、こんなふうに確認してみてください。
「知らない人から何かをもらう前に、おうちの人に聞こう」
そして、もし受け取ってしまった時は、
「すぐ食べない。おうちの人に見せよう」
さらに、別の場所へ誘われたら、
「ついていかない」
この3つを、実際の場面を想像しながら声に出して練習しておくと、いざという時に思い出しやすくなります。
大切なのは「いい人か悪い人か」を子どもに見分けさせないこと
知らない人からお菓子をもらう場面を考える時、
「知らない人はみんな危ない」
と教える必要はありません。
地域の方が善意でお菓子をくれることもあります。
一方で、小さな子どもには、その人の意図や食べ物の安全性をその場で判断することは難しいものです。
だからこそ、
相手を見た目で判断するのではなく、行動のルールを決めておく。
これが大切です。
今日、お子さんと一度だけ、
「知らない人に『お菓子どうぞ』って言われたら、どうする?」
と話してみてください。
その短い会話が、食の安全と防犯の両方を思い出すきっかけになります。
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知らない人から食べ物を渡された時にどうすればよいか、子どもが親しみやすい形で学べる動画です。
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商業施設、食品関連企業、自治体、保育・教育施設、地域の子育て支援団体などと連携することで、食の安全や子どもの防犯について親子が考えるきっかけを、より多くの家庭へ届けることにもつなげられると考えています。
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