子どもの水筒は遊ぶ前に外そう|転倒や遊具での思わぬ事故を防ぐポイント
暑い日の公園遊びや外出では、水筒は欠かせない持ち物の一つです。
- 「のどが渇く前に飲もうね」
- 「遊んだら少し休憩しようね」
と、こまめな水分補給を意識しているご家庭も多いのではないでしょうか。
環境省やこども家庭庁も、熱中症予防のために、こまめな休憩や水分補給を呼びかけています。
一方で、気をつけたいことがあります。
水筒は熱中症予防に大切なものですが、首や肩からかけたまま走ったり、遊具で遊んだりすると、別の事故につながることがあります。
大切なのは「水筒を持って行かないこと」ではありません。
持って行く。遊ぶ時には外す。そして休憩したら水分をとる。
この切り替えを親子の習慣にしていきましょう。
水筒をかけたまま走ったり遊んだりすると、なぜ危険なのか
水筒を首や肩からかけている状態で子どもが転ぶと、水筒が地面とお腹の間に挟まり、腹部へ強い力が加わることがあります。
消費者庁には、9歳の子どもが1リットルの水筒を斜めがけして歩いている時に転倒し、水筒が地面とお腹の間に挟まれて、脾臓を損傷した事故などが報告されています。ほかにも、小腸や膵臓などを損傷する重い事故が確認されています。
日本小児科学会も「水筒による膵外傷」をInjury Alertとして報告しており、2024年のFollow-up報告でも、同様の事故を防ぐ対策として、水筒をなるべくリュックに入れること、首や肩に掛けている時には走らないこと、遊具で遊ぶ時には置くことが紹介されています。
もう一つ注意したいのが、水筒のひもです。
すべり台やジャングルジムなどで遊んでいる時、水筒やかばんのひもが遊具に引っ掛かると、首が締まるなどの事故につながるおそれがあります。消費者庁やこども家庭庁も、遊具で遊ぶ際には、水筒やかばんなど引っ掛かるものを身につけないよう注意を呼びかけています。
子どもはなぜ水筒をかけたまま遊んでしまうのか
公園に着いた子どもは、
- 「すべり台やりたい!」
- 「ブランコ行ってくる!」
と、すぐ遊び始めることがあります。
水筒を肩からかけていても、それが遊ぶ時の危険につながるとは、子ども自身では気づかないことがあります。
また、子どもは大人より転倒しやすく、転んだ時に反射的に手をつく動作が取りにくいことがあります。さらに、腹部の臓器が占める割合や腹部の筋肉などの身体的な特徴から、腹部に強い力が加わった場合には内臓損傷につながりやすいことも、消費者庁の注意喚起で説明されています。
だから、
- 「走らないでね」
- 「気をつけてね」
と子どもの注意だけに任せるのではなく、遊び始める前に、大人と一緒に水筒を外す習慣をつくることが大切です。
家庭でできる予防ポイント
外遊びでは、次の流れを一つの習慣にしてみてください。
1.公園に着いたら、水筒を外してから遊ぶ
すべり台、ブランコ、ジャングルジムなどで遊ぶ前に、首や肩から水筒を外します。
保護者が預かる、リュックに入れる、遊具から離れた邪魔にならない場所へ置くなど、状況に合った方法を選びましょう。
こども家庭庁も、遊具で遊ぶ時は、水筒など引っ掛かるものを身につけないよう案内しています。
2.水筒を首や肩からかけている時は走らない
移動中など、水筒を首や肩からかける必要がある場合には、走らないことも親子で確認しておきましょう。
消費者庁も、水筒を首や肩に掛けている時には走らないことを事故予防のポイントとして挙げています。
3.可能な場面ではリュックなどに入れる
水筒を常に体の前や横へぶら下げておく必要がない場合は、リュックなどに入れて運ぶ方法もあります。
ただし、水筒が漏れないようにすることや、荷物の重さなども考え、その子や外出状況に合った方法を選びましょう。
4.水筒を外しても、水分補給は忘れない
今回の記事で一番誤解してほしくないところです。
水筒を外して遊ぶことと、水分補給を減らすことは別です。
暑い日は、遊び始める前や休憩時などに、こまめに水分をとりましょう。環境省も、のどが渇く前からの水分補給を呼びかけています。
「安全のため水筒を外す」と「熱中症予防のため水分をとる」。
両方を大切にしましょう。
親子で確認したい安全ルール
小さな子どもに、事故の仕組みを長く説明する必要はありません。
公園へ着いた時に、
「水筒を置いてから遊ぼうね」
と短く声をかけてみてください。
そして親子で、
- 水筒を持って行く
- 遊ぶ前には外す
- 休憩したらお水を飲む
という流れを繰り返していきましょう。
安全ルールは、知っているだけではなく、必要な場面で思い出して行動できることが大切です。
公園に着いた時の「水筒を置いてから遊ぼうね」という一言が、事故予防につながる小さな習慣になります。
関連動画
ホッピースマイルの動画
「熱中症予防の歌」では、水分補給や暑い日に気をつけたいことを、歌と動画で親子一緒に学べます。
水筒を安全に使うことと合わせて、暑い日の過ごし方についても親子で確認してみてください。
ホッピースマイルでは、子どもの事故予防につながる安全教育を、動画・歌・ポスター・メルマガなどを通じて親子へ届けています。
企業・団体・自治体・教育機関の皆さまとも連携しながら、子どもの安全を家庭だけに任せず、社会全体で支える取り組みを広げていきたいと考えています。
今回のテーマであれば、保育・教育施設、自治体、スポーツ・レジャー施設、水筒や子ども用品に関わる企業などと連携し、夏の外遊びや登下校時の安全を親子に伝える取り組みにもつなげられると考えています。













