鍋・フライパンの取っ手は奥へ|子どものやけどを防ぐキッチンの安全対策
料理を終えたあと、コンロの上に置いてある鍋やフライパン。
火を止めると、配膳をしたり、テーブルを整えたりと、意識は次の作業へ移ります。
そんな時に、もう一度確認してほしいのが、鍋やフライパンの「取っ手の向き」です。
火を止めたあとでも、鍋やフライパン、そして中に入っている料理はまだ熱いことがあります。
もし取っ手が子どものいる手前側や通路側へ出たままになっていると、小さな子どもが興味を持って手を伸ばしたり、引っ張ったりすることがあります。
熱い料理が入った鍋やフライパンが動いたり傾いたりすれば、中身がこぼれて、子どものやけどにつながるおそれがあります。
なぜ鍋やフライパンの取っ手が危険なの?
小さな子どもにとって、コンロの上にある鍋の中身はよく見えないことがあります。
一方で、手前へ出ている取っ手は目に入りやすく、手を伸ばせば届くことがあります。
子どもが取っ手を握ったり、引っ張ったりしたことで鍋やフライパンが動けば、熱い調理器具そのものに触れるだけでなく、中に入ったスープ、みそ汁、カレー、お湯などがこぼれる危険があります。
また、取っ手が通路側へ出ていると、手で握らなくても、子どもや大人の体などが触れて鍋が動いてしまう可能性があります。
そして注意したいのが、「火を止めたあと」です。
消費者庁には、使い終わって2~3分ほどたったフライパンの取っ手を1歳の子どもが引っ張り、落ちてきたフライパンで頬や腕にやけどを負った事故も報告されています。
火が消えていることと、触れて安全な温度まで冷めていることは同じではありません。
料理が終わったあとにも、やけどの危険は残っています。
子どもはなぜ取っ手に手を伸ばしてしまうの?
小さな子どもは、身の回りにあるものへ興味を持ち、
「これは何だろう?」
と触ったり、握ったり、引っ張ったりしながらさまざまなことを学んでいきます。
つかまり立ちや歩行ができるようになると、それまで届かなかった場所へ手を伸ばせるようになり、行動範囲も広がります。
しかし、
- この取っ手を引くと、上にある鍋が動くかもしれない
- 火が消えていても、フライパンはまだ熱い
といった危険まで、大人と同じように予測することは難しい時期です。
だからこそ、
「触らないでね」
と伝えるだけに頼るのではなく、子どもが手を伸ばしても事故につながりにくい環境を、大人があらかじめつくっておくことが大切です。
家庭でできる鍋・フライパンのやけど予防

料理が終わったら、取っ手の向きをもう一度確認する
今回、特に覚えておきたいのがこの習慣です。
料理が終わって火を止めたら、
「取っ手が子どものいる手前側や通路側へ出ていないかな?」
と、もう一度確認してみてください。
消費者庁やこども家庭庁も、子どもの手が届きにくくなるよう、鍋やフライパンの取っ手を奥へ向けるよう呼びかけています。
「火を消したら、取っ手も確認する」
とセットで覚えておくと、料理後の安全確認を習慣にしやすくなります。
取っ手を奥へ向ける時も、鍋が安定する位置に
「奥へ向ければ、どの向きでも大丈夫」というわけではありません。
特にガスコンロでは、取っ手を奥へ向けた結果、隣のバーナーの炎や熱の影響を受けるような置き方にならないことも大切です。
鍋やフライパンは安定した状態で置き、子どもの側や通路側へ取っ手を出さないことを基本に、使用しているコンロや調理器具の取扱説明書に合った安全な向きを確認してください。
火を止めたあとも、冷めるまでは注意する
調理器具は、火を止めた瞬間に冷えるわけではありません。
使用後しばらくたったフライパンでも、子どものやけどにつながった事故があります。
そのため、鍋やフライパンが十分に冷めるまでは、子どもが触れない状態を保つことが大切です。
配膳や片付けのためにキッチンから離れる時も、
「火は消えているから大丈夫」
ではなく、
「まだ熱いものは残っていないかな?」
と確認してみてください。
子どもがキッチンへ入りにくい環境もつくる
キッチンには鍋やフライパンだけでなく、包丁、熱い調理家電、洗剤など、小さな子どもが触れると事故につながるものがたくさんあります。
年齢や家庭の環境に応じて、ベビーゲートなどを活用し、子どもが簡単にキッチンへ入れないようにすることも事故予防につながります。
こども家庭庁や消費者庁も、小さな子どものやけど対策として、キッチンへの立ち入りを防ぐ環境づくりを勧めています。
一つの対策だけに頼るのではなく、
- 鍋やフライパンの取っ手を子どもの側や通路側へ出さない
- 使用後も、十分に冷めるまで子どもが触れないようにする
- 必要に応じて、子どもがキッチンへ入りにくい環境をつくる
といった対策を組み合わせることが大切です。
親子で確認したい安全ルール
お子さんには、難しい説明をたくさんするより、短い言葉で繰り返し伝えてみてください。
「お鍋やフライパンは熱いから、さわらないよ」
そして、大人側では、
「火を消したら、取っ手も確認」
を毎日の習慣にしてみましょう。
子どもへの安全教育と、大人による環境づくり。
その両方を重ねることが、やけど事故のリスクを減らすことにつながります。
料理が終わったあとこそ、もう一度確認を
料理が終わると、料理を運んだり、家族を呼んだり、テーブルを整えたりと、次のことへ意識が移ります。
そんな忙しい時間だからこそ、
「火を消したら、取っ手も確認する」
という一つの習慣をつくってみてください。
鍋やフライパンは毎日のように使う身近な調理器具です。
だからこそ、危険な状態が日常の風景に溶け込み、気づきにくくなることがあります。
今日の料理が終わった時に、一度だけ、
「取っ手は子どものいる方へ出ていないかな?」
と確認してみてください。
その小さな確認が、家庭でのやけど事故のリスクを減らすことにつながります。
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「キッチンには危険がいっぱい!」
キッチンの中にあるさまざまな危険を、親子で一緒に楽しく学べる動画です。
ホッピースマイルでは、子どもの事故予防につながる安全教育を、動画・歌・ポスター・メルマガなどを通じて親子に届けています。
住宅関連企業、キッチン・調理器具・家電に関わる企業、自治体、保育・教育施設などの皆さまと連携することで、家庭内でのやけど事故をはじめとした安全情報を、より多くの親子へ届けるきっかけにもつなげられると考えています。
企業・団体・自治体・教育機関の皆さまとも連携しながら、子どもの安全を社会全体で支える取り組みを広げていきたいと考えています。













