子どもの夏の公園遊び|時間帯だけでなく暑さ指数(WBGT)も確認しよう
暑い日でも、子どもは元気いっぱいです。
- 公園に行きたい
- すべり台をしたい
- 少しだけでいいから遊びたい
そんなふうに言われると、できるだけ遊ばせてあげたいと思うこともありますよね。
一方で、夏の公園は、日差しが強くなるにつれて地面や遊具が熱くなり、子どもの体にも大きな負担がかかります。
夏の外遊びでは、どこで遊ぶかだけでなく、いつ、どのような暑さの中で遊ぶかを確認することが大切です。
ただし、「朝なら大丈夫」「夕方なら安全」と、時間だけで判断するのも十分ではありません。
湿度や風、日差し、地面からの熱などによって、同じ気温でも熱中症の危険度は変わります。出かける前には、時間帯に加えて、暑さ指数や熱中症警戒アラートも確認しましょう。
なぜ夏の公園遊びは危険が高まりやすいのか
熱中症の危険度は、天気予報で表示される気温だけでは判断できません。
環境省が提供している「暑さ指数(WBGT)」は、気温だけでなく、湿度や日差し、地面などから受ける熱も取り入れた指標です。環境省の運動指針では、暑さ指数が31以上の場合は「運動は原則中止」とされ、特に子どもの運動は中止すべきとされています。
公園では、次のような条件が重なることがあります。
- 日差しを遮る場所が少ない
- 地面や遊具が熱くなっている
- 風が弱く、体の熱が逃げにくい
- 子どもが走ったり登ったりして体温が上がる
- 遊びに夢中になり、休憩が遅れる
また、環境省の調査では、子どもの身長を想定した地上50センチの高さは、大人を想定した150センチの高さより地表面の影響を受けやすく、日差しが強く風が弱い条件では、暑さ指数に大きな差が出た例も示されています。
大人が感じている以上に、子どものいる高さでは暑くなっている可能性があります。
日差しを受けたすべり台、ブランコの座面、鉄製の手すりなども熱くなっていることがあります。遊ばせる前に、大人が手で触れて確認することも大切です。
子どもはなぜ暑さに気づきにくいのか
子どもは大人よりも体が小さく、体温を調節する機能もまだ十分に発達していません。厚生労働省も、子どもは体温調節能力が十分に発達していないため、周囲の大人が気を配る必要があると呼びかけています。
さらに、子どもは遊びに夢中になると、
- のどの渇き
- 体のだるさ
- 暑さ
- 疲れ
- 顔色や元気の変化
などに、自分で早く気づいて行動することが難しい場合があります。
「まだ遊びたい」と言っているから大丈夫とは限りません。
子どもの意思を尊重しながらも、外遊びを続けられる環境かどうかは、大人が一緒に判断することが必要です。
こども家庭庁も、暑さ指数や熱中症警戒アラートを確認すること、こまめに水分補給をすること、日差しや地面からの熱から守ること、子どもの異変に敏感になることなどを呼びかけています。
家庭でできる予防ポイント
1.出発前に暑さ指数を確認する
天気予報の最高気温だけでなく、環境省の熱中症予防情報サイトなどで、地域の暑さ指数を確認しましょう。
一つの目安として、
- 暑さ指数31以上:運動は原則中止
- 暑さ指数28以上31未満:激しい運動を避け、外遊びの中止や短縮を検討
- 暑さ指数25以上28未満:積極的に休憩する
と考えることができます。
公園は、日陰の有無、地面の材質、風通しなどによって、発表されている暑さ指数より厳しい環境になることもあります。
数値だけに頼り切らず、実際の場所の暑さも確認してください。
2.朝や夕方でも「暑さ」を確認する
日差しの弱い時間帯を選ぶことは、熱中症のリスクを減らす方法の一つです。
ただし、朝から気温や湿度が高い日や、夕方になっても地面に熱が残っている日もあります。
「朝だから行く」「夕方だから行く」ではなく、時間帯と暑さ指数をセットで確認することが大切です。
3.日陰と休憩場所を先に確認する
公園に到着したら、最初に次の場所を確認しましょう。
- 木陰や屋根のある場所
- 座って休める場所
- 水分補給ができる場所
- すぐに帰宅・移動できる経路
- 必要に応じて涼める屋内施設
日陰がほとんどなく、休憩できる場所もない公園では、外遊びを短くする、別の場所へ変更するという判断も必要です。
4.遊ぶ前から水分をとる
水分補給は、のどが渇いてからではなく、遊び始める前から行います。
遊んでいる途中も、大人から定期的に声をかけましょう。こども家庭庁も、のどの渇きを感じる前から、こまめに水分を補給するよう呼びかけています。
水筒を持って行く場合は、転倒時のけがを防ぐため、遊具で遊ぶ前に首や肩から外し、保護者が預かるか、遊具から離れた安全な場所に置きましょう。
5.遊具の熱さを大人が確認する
すべり台や手すり、ブランコの座面などは、直射日光を受けて熱くなっていることがあります。
子どもが触ったり座ったりする前に、大人が確認してください。
遊具が熱い場合は、水をかけて無理に使おうとせず、その遊具では遊ばないという判断が安全につながります。
6.「せっかく来たから」にこだわらない
公園まで来た後に、予想以上の暑さに気づくこともあります。
- せっかく来たから少しだけ
- 子どもが楽しみにしていたから
と思うのは自然なことです。
それでも、暑さが厳しい時は、予定を変更することが子どもを守る大切な判断です。
消防庁も、屋外では日陰を選び、暑い時間帯はこまめに休憩し、無理をしないよう呼びかけています。
室内遊び、水遊び、図書館、児童館など、その日の環境に合った別の楽しみ方へ切り替えましょう。
親子で確認したい安全ルール
小さな子どもには、難しい数値を覚えさせる必要はありません。
次のような短い言葉で、繰り返し確認してみてください。
- 暑い日は、無理をしない
- 遊ぶ前に、お水を飲む
- 疲れる前に、ひとやすみ
- 暑い、だるい、つらい時は、すぐ大人に言う
子ども自身が「休みたい」「もう帰りたい」と言える雰囲気をつくることも、大切な熱中症予防です。
関連動画
ホッピースマイルの動画
「熱中症予防の歌」でも、暑い日に気をつけたいことや水分補給の大切さを、歌と動画で親子一緒に確認できます。
ホッピースマイルでは、子どもの事故予防につながる安全教育を、動画・歌・ポスター・メルマガを通じて親子に届けています。
自治体、教育機関、保育施設、スポーツ施設、公園・レジャー施設、商業施設、交通機関、飲料・食品関連企業などと連携することで、熱中症予防を親子が身近に学べる機会を、さらに広げられると考えています。
企業・団体・自治体・教育機関の皆さまとも連携しながら、子どもの安全を社会全体で支える取り組みを広げていきたいと考えています。












