ブラインドのひもに注意|子どもの首に絡む窒息事故を防ぐ家庭の安全対策
窓のそばにあるブラインドやロールスクリーン。
操作するためのひもやチェーンは、大人の目線では高い位置にあるため、
「子どもには届かないから大丈夫」
と感じることもあるかもしれません。
でも、小さな子どもは、ソファや椅子、ベッド、棚などに登ることで、大人が思っていた以上の高さまで手が届くことがあります。
そして、遊んでいたり、家具から降りたり、走ったりしている途中に、ブラインドなどのひもが首に絡まると、窒息につながるおそれがあります。
だからこそ確認したいのは、ひもの高さだけではありません。
「窓の近くに、子どもが登れる物がないか」まで一緒に見ることが大切です。
ブラインドのひもは、なぜ子どもにとって危険なの?
ブラインド、ロールスクリーン、ロール式網戸などには、開閉するためのひもやチェーンが付いている製品があります。
カーテンをまとめるための留め具(タッセル)も、輪になった状態では同じような危険につながることがあります。
こうしたひもが子どもの首に絡まると、気道が圧迫されたり、酸素が十分に届かなくなったりして、短時間で重大な状態になる可能性があります。
消費者庁には、ロールカーテンのひもが幼児の首に引っ掛かり死亡した事例や、ブラインドのひもが首に掛かり、足が床から浮いた状態で発見された3歳児の死亡事例も報告されています。
後者の事故では、ひもの下端は通常であれば子どもの首に掛からない高さでした。
しかし、窓の近くにあったソファの背もたれへ登ることで、ひもに届く高さになっていました。
この事例からも、
「立った状態で届かないから大丈夫」と考えるだけでは十分ではない
ことが分かります。
また、窒息事故は、子どもが助けを呼べないまま静かに進むことがあります。
消費者庁も、こうした事故は急に、静かに発生すると注意を呼びかけています。
子どもはなぜひもに近づいてしまうの?
小さな子どもにとって、細長く垂れているひもは、
- 引っ張ったらどうなるんだろう?
- 触ってみたい
と興味を持つ対象になることがあります。
ただし、事故は「ひもで遊んでいた時」だけに起こるわけではありません。
消費者庁には、
- ひもの近くで遊んでいた
- 走っていてつまずいた
- ソファなどから飛び降りた
- きょうだいと遊んでいた
といった場面も事故のきっかけとして挙げられています。
つまり、子どもが危険な遊びをしようとしていなくても、普段の何気ない動きの中で、偶然ひもに首が入ってしまう可能性があるということです。
さらに、小さな子どもは、
- この家具に登ると、あのひもに届く
- 輪の中に首が入ると危険
といった先の結果まで予測することが難しい時期です。
だからこそ、子どもに「触らないでね」と伝えるだけでなく、最初から手が届きにくい環境をつくることが重要です。
家庭でできる予防ポイント
ひもやチェーンは、子どもの手が届かない位置へまとめる
すでにブラインドやロールスクリーンなどを使っている場合は、操作用のひもやチェーンが垂れ下がったままになっていないか確認してみてください。
消費者庁やこども家庭庁は、クリップなどを使って、子どもの手が届かない高い位置にまとめることを勧めています。
カーテンの留め具なども含めて、窓まわりに輪状のひもが残っていないか見てみましょう。
窓の近くから「踏み台になる物」を離す
今回、特に覚えておきたいのがこの対策です。
ひもを高い位置へまとめていても、近くに家具があれば、子どもが登って届いてしまうことがあります。
窓の近くに、
- ソファ
- ベッド
- 椅子
- テーブル
- 棚
などがないか確認してください。
「ひもを高くする」+「登れる物を近くに置かない」
この2つをセットで考えることが大切です。
安全部品が正しく使われているか確認する
製品によっては、一定以上の力がかかるとひものつなぎ目が外れる「セーフティジョイント」など、安全に配慮した部品が付いているものがあります。
すでに設置している製品についても、後付けできる安全部品が用意されている場合があります。
必要に応じて、メーカーの取扱説明書や公式情報を確認してください。
新しく選ぶなら「ひものない製品」も検討する
これからブラインドやスクリーンを購入する場合は、操作用のひも部分がない製品を選ぶことも事故予防につながります。
ひも付きの製品を選ぶ場合は、一定の力で外れる安全部品など、安全対策が施されているか確認しましょう。
親子で確認したい安全ルール
子どもには、難しい説明ではなく、短い言葉で伝えてみてください。
「窓のひもでは遊ばないよ」
そして大人は、
「ひもだけでなく、その周りの家具も見る」
と覚えておくと分かりやすくなります。
特に今日、一度確認してほしいのは、
「子どもが家具に登った時にも、ひもへ届かないか?」
という視点です。
立った状態では届かなくても、椅子やソファへ登れば状況は変わります。
今夜、窓の周りを見ながら、
「この家具に登ったら、ひもに届かないかな?」
と一度確認してみてください。
その小さな見直しが、窒息事故のリスクを減らすことにつながります。
ホッピースマイルでは、子どもの事故予防につながる安全教育を、動画・歌・ポスター・メルマガなどを通じて親子に届けています。
住宅関連企業、カーテン・ブラインド・インテリア関連企業、家具メーカー、自治体、保育・教育施設などと連携することで、窓まわりの安全や家庭内の窒息事故予防について、より多くの親子が気づくきっかけにもつなげられると考えています。
企業・団体・自治体・教育機関の皆さまとも連携しながら、子どもの安全を社会全体で支える取り組みを広げていきたいと考えています。













