子どもの連れ去りを防ぐために|親子で確認したい防犯の約束
子どもが小学生になると、登下校や習い事、公園への行き帰りなど、少しずつ子どもだけで行動する場面が増えていきます。
- 知らない人に声をかけられたら、ちゃんと断れるかな
- 車に乗せられそうになったら、逃げられるかな
- 怖いことがあった時、大人に言えるかな
そんな心配を感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
子どもの防犯で大切なのは、怖がらせることではありません。
日常の中で、親子で何度も確認し、いざという時に思い出せる短い約束を作っておくことです。
この記事では、子どもの連れ去りを防ぐために、家庭で今日から確認できる防犯のポイントをまとめます。
「不審者」は見た目だけでは分かりません
子どもに防犯を伝える時、つい「怪しい人について行かないでね」と言ってしまうことがあります。
もちろん、その言葉も大切です。
ただ、子どもにとって「怪しい人」を見分けることは、とても難しい場合があります。
- サングラスをかけている人
- 黒い服を着ている人
- 怖そうな表情をしている人
このような分かりやすい見た目の人だけが、子どもに近づいてくるとは限りません。
- 普通に見える人
- 優しそうに話しかけてくる人
- 困っているふりをする人
- 親や先生の知り合いのように話す人
そうした相手でも、子どもをだまして連れて行こうとすることがあります。
たとえば、
- 「お母さんがけがをしたから、病院へ連れて行ってあげる」
- 「かわいい犬を見に来ない?」
- 「お菓子をあげるから、こっちにおいで」
- 「道が分からないから、案内してくれる?」
- 「家まで送ってあげるよ」
このような声かけは、子どものやさしさ、不安、好奇心に入り込んできます。
だからこそ、子どもには、
- 怖そうな人だけが危ないわけではない
- 知らない人にはついて行かない
- 知らない人の車には乗らない
と、具体的に伝えることが大切です。
子どもはなぜついて行ってしまうことがあるのか
子どもが知らない人について行ってしまうのは、危険を軽く考えているからではありません。
子どもには、子どもなりの理由があります。
- 「ママが病院にいる」と言われて心配になる
- 「お菓子をあげる」と言われてうれしくなる
- 「犬を探している」と言われて助けたくなる
- 「道を教えて」と頼まれて断りにくくなる
- 名前を呼ばれて、知っている人だと思ってしまう
また、子どもは顔見知りの人を「知っている人」だと思ってしまうことがあります。
- 近所で見たことがある人
- あいさつをしたことがある人
- 友だちの保護者
- 学校や園の近くで見かけたことがある人
子どもにとっては、「見たことがある」「名前を知っている」「やさしく話しかけてくれる」だけで、安心してしまうことがあります。
でも、顔を見たことがある人でも、保護者が知らないところで一緒に行ってよいとは限りません。
だからこそ、家庭では、
「知っている人」と「ついて行っていい人」は違う
と伝えておくことが大切です。
家庭でできる防犯のポイント
子どもの連れ去りを防ぐために、家庭で今日からできることを確認しておきましょう。
1. 「ついて行っていい人」を親子で決めておく
「知らない人について行かない」と伝えるだけでは、子どもには迷いが残ることがあります。
そのため、家庭であらかじめ、
- ついて行っていい人
- お迎えをお願いする可能性がある人
を親子で話し合い、具体的に決めておきましょう。
たとえば、
- ママ、パパ、先生以外とは行かない
- お迎えが変わる時は、必ず先生から聞く
- 急に知らない人が来ても、その場でついて行かない
- 困ったら、学校・お店・交番・子ども110番の家に行く
このように、子どもが迷わない形にしておくと安心です。
2. 「いかのおすし」を親子で確認する
子どもの防犯では、「いかのおすし」という合言葉があります。
- いか:知らない人についていかない
- の:知らない人の車にのらない
- お:こわい時はおおごえを出す
- す:すぐにげる
- し:大人にしらせる
大切なのは、言葉だけを覚えることではありません。
「こんな時はどうする?」と、具体的な場面で話しておくことです。
- 「お菓子をあげると言われたら?」
- 「ママが病院にいると言われたら?」
- 「車で送ってあげると言われたら?」
- 「道を教えてと言われたら?」
親子で短く練習しておくことで、いざという時に思い出しやすくなります。
3. 断る言葉を練習しておく
子どもは、大人に話しかけられると断りにくいことがあります。
だからこそ、断る言葉を家で練習しておくことも大切です。
- 行きません
- 乗りません
- お家の人に聞きます
- 大人の人に聞いてください
- 助けて!
長い説明をする必要はありません。
短く言って、その場を離れる。
これを親子で確認しておきましょう。
4. 逃げる場所を一緒に確認する
通学路や公園、習い事の道を親子で一緒に歩きながら、助けを求められる場所を確認しておきましょう。
- 交番
- 学校
- お店
- 子ども110番の家
- 人通りの多い明るい場所
- 「怖いと思ったら、ここに逃げる」
- 「困ったら、このお店に入る」
- 「ここなら大人に助けを求められる」
実際に歩きながら確認すると、子どもにも伝わりやすくなります。
5. 防犯ブザーは「すぐ使える場所」に
防犯ブザーは、持っているだけでは十分ではありません。
ランドセルの中に入っていたり、手が届きにくい場所についていたりすると、いざという時に使えないことがあります。
防犯ブザーは、子どもがすぐ手を伸ばせる場所につけておきましょう。
また、定期的に、
- 音が鳴るか
- 電池が切れていないか
- 子どもが自分で鳴らせるか
- 鳴らした後、どう逃げるか
を確認しておくことも大切です。
6. 名前や住所が外から見えないようにする
ランドセル、帽子、靴、水筒、手提げ袋などに名前を書くことは、園や学校生活では必要な場面があります。
ただし、防犯の面では、外から名前が見える場所に書かれていないか確認しておきましょう。
名前を呼ばれると、子どもは「知っている人なのかな」と感じてしまうことがあります。
記名しないのではなく、外から簡単に読めない場所に書く。
これだけでも、声かけのきっかけを減らすことにつながります。
危険を感じやすい場所も確認しておきましょう
子どもの防犯では、「どんな人に注意するか」だけでなく、「どんな場所で注意するか」も大切です。
たとえば、
- 人通りが少ない道
- 死角になりやすい場所
- 公園のトイレ
- 建物の裏側
- 駐車場
- エレベーター
- 薄暗い場所
こうした場所では、子どもが一人にならないように意識しましょう。
- エレベーターでは、知らない人と二人きりになりそうな時は無理に乗らないこと。
乗った後に不安を感じた時は、次に止まった階で降りること。 - 公園や商業施設のトイレでは、小さな子どもだけで行かせず、大人が近くで見守ること。
子どもが怖い思いをしてからではなく、日常の中で「ここではどうする?」と確認しておくことが、事故予防や防犯につながります。
子どもを怖がらせすぎないことも大切です
防犯を伝える時は、危険をきちんと伝えることが大切です。
でも、子どもに「外は怖い人ばかり」と感じさせる必要はありません。
ほとんどの大人は、子どもたちを見守ってくれる存在です。
困った時に助けてくれる大人も、地域にはたくさんいます。
だからこそ、子どもには、
「怖い人がいるから外に出てはいけない」
ではなく、
「困った時に、自分を守る方法を知っておこうね」
と伝えたいですね。
防犯は、子どもを不安にさせるためのものではありません。
安心して学校へ行き、公園で遊び、笑顔で帰ってこられるようにするための準備です。
親子で確認したい防犯ルール
最後に、親子で声に出して確認しやすい言葉にまとめます。
- 知らない人には、ついて行かない
- 知らない人の車には、乗らない
- ママやパパの話をされても、すぐにはついて行かない
- 顔を見たことがある人でも、親子で決めた人以外にはついて行かない
- 怖い時は、「助けて!」と大きな声を出す
- 防犯ブザーを鳴らして、すぐ逃げる
- 困ったら、お店・交番・学校・子ども110番の家に行く
- 怖いことがあったら、すぐ大人に知らせる
一度話しただけで、子どもがすべて覚えられるわけではありません。
- 登校前
- 公園に行く前
- 習い事に行く前
- お出かけの帰り道
日常の中で、短く、何度も、やさしく確認していくことが大切です。
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「知らない人には ついて行っちゃダメ!」でも、防犯の大切な約束を親子で学べます。
歌やアニメで一緒に確認することで、子どもが「ついて行かない」「車に乗らない」という安全ルールを思い出しやすくなります。
ホッピースマイルでは、子どもの事故予防や防犯につながる安全教育を、動画・歌・ポスター・メルマガを通じて親子に届けています。
企業・団体・自治体・教育機関の皆さまとも連携しながら、子どもの安全を社会全体で支える取り組みを広げていきたいと考えています。
子どもの防犯は、自治体、教育機関、保育施設、学童、商業施設、交通機関、地域の見守り活動などとも関わりの深いテーマです。
地域や企業・団体と連携しながら、子どもたちが安心して外出できる環境づくりを広げていければと考えています。











