子どもの持ち物、名前が外から見えていませんか?防犯につながる記名の工夫
保育園や幼稚園、小学校に通うお子さんの持ち物。
ランドセル、靴、帽子、水筒、手提げバッグなど、名前を書く機会はたくさんありますよね。
- お友だちのものと間違えないように
- 先生にも分かるように
そんな思いから、名前を見やすい場所に書いているご家庭も多いと思います。
持ち物に名前を書くことは、取り違えや紛失を防ぐために大切です。
でも、防犯の面から考えると、もう一つ確認しておきたいことがあります。
それは、「子どもの名前が、知らない人にも簡単に読める状態になっていないか」ということです。
今回は、なぜ名前を書く場所に注意したいのか、家庭でできる記名の工夫をご紹介します。
なぜ持ち物の名前が外から見えると、防犯上の注意が必要なの?
名前を知っている人が、必ずしも知り合いとは限らない
例えば、お子さんが学校から帰る途中。
知らない大人が、ランドセルや手提げバッグに書かれた名前を見て、
- 「〇〇ちゃん、ママが呼んでいるよ」
- 「〇〇くん、お母さんに頼まれたから迎えに来たよ」
と話しかけてきたら、どうでしょうか。
子どもは突然自分の名前を呼ばれて、
- 「どうして名前を知っているんだろう?」
- 「ママの知り合いなのかな?」
と迷ってしまうかもしれません。
名前を知っていることと、その人が安全な相手であることは、まったく別です。
それでも、名前を呼ばれたことで相手を身近に感じてしまう可能性があります。
警備会社のセコムも、持ち物に書かれた名前を第三者に知られ、親しげな声かけに利用される危険について注意を呼びかけています。
だからこそ、名前を外から簡単に読み取られないようにすることが、家庭でできる防犯上の工夫になります。
大切なのは、名前を書かないことではない
ここで誤解してほしくないのは、持ち物への記名そのものが悪いわけではないということです。
名前を書いておけば、似た持ち物を区別できたり、忘れ物を持ち主に返しやすくなったりします。
保育園や学校などで、記名する場所が指定されている場合もあります。
そのため、大切なのは、
「名前を書かない」ではなく、「外から見えにくい場所に名前を書く」
という考え方です。
誰でもすぐに読める場所を避けながら、お子さんや先生が必要な時には確認できるようにしておきましょう。
子どもはなぜ、名前を呼ばれると相手を信じてしまうことがあるの?
小さな子どもにとって、自分の名前を呼ぶ大人は、家族や先生、身近な人であることが多いでしょう。
そのため、知らない人から突然名前を呼ばれると、相手との関係を判断するのが難しい場合があります。
さらに、
- 「ママが待っているよ」
- 「パパに頼まれて来たよ」
と家族の話までされたら、心配になってしまうかもしれません。
子どもは成長の途中にあり、相手の話が本当なのか、どうやって名前を知ったのかを、その場で落ち着いて判断するのは難しいものです。
だからこそ、相手の話し方や、名前を知っているかどうかで安全を判断しなくてもよいルールを、親子で決めておくことが大切です。
また、持ち物の名前を隠しても、別の方法で名前を知られる可能性はあります。
記名の工夫だけに頼らず、知らない人や約束していない人について行かないことも、あわせて確認しておきましょう。
家庭でできる、持ち物の名前を書く場所の工夫
1.ランドセルは、ふたを開けた内側に書く
ランドセルの外側や側面、背中側などに大きく名前が書かれていると、通学中に周囲の人から読まれる可能性があります。
名前を書くなら、ふたを開けた内側の名前カードや、内ポケットの記名欄などが候補になります。
ランドセルを背負った状態で、周囲から名前が読めないかを確認してみましょう。
2.靴や帽子は、身につけた時に見えにくい場所へ
靴の外側やかかとに大きく名前を書くと、歩いている時にも名前が見える場合があります。
靴なら中敷きや内側など、履いている時には見えにくく、脱いだ時に確認できる場所を検討しましょう。
帽子も、外側ではなく内側の記名欄などが候補です。
ただし、内側に書いたつもりでも、動き方や使い方によって見えてしまうことがあります。
実際に履いたり、かぶったりした状態で確認することが大切です。
3.手提げバッグや体操服袋は、内側でも位置に注意する
手提げバッグや体操服袋は、表面に名前を書きたくなるかもしれません。
しかし、持ち歩いている間に見える場所は、できるだけ避けたいところです。
内側への記名が一つの方法ですが、袋の口に近すぎると、上から名前が見えてしまう場合があります。
実際に持ち歩く状態でも、名前が見えない位置になっているかを確認しましょう。
4.水筒・傘・防犯ブザーなども確認する
見落としやすいのが、毎日持ち歩く小物です。
例えば、次のような持ち物です。
- 水筒や水筒カバー
- 傘や傘の持ち手
- 防犯ブザー
- 上着や移動ポケット
- 習い事用のバッグ
これらも、外から名前が読める位置になっていないか確認してみてください。
名前を書きにくいものは、学校や施設の指定を確認したうえで、内側の記名欄や見えにくい位置を工夫しましょう。
5.名前の代わりに、シールやマークを使う
「名前が見えないと、子どもが自分の持ち物を間違えてしまうのでは?」
そんな心配もありますよね。
その場合は、子ども本人が分かるシールや小さなマークを使う方法もあります。
例えば、同じような水筒やバッグが並んでいても、自分だけの目印があれば見分けやすくなります。
ただし、マークだけでは、先生が持ち主を確認できない場合もあります。
「外側には目印、内側には名前」と使い分けるのがおすすめです。
6.学校や園の記名ルールも確認する
保育園、幼稚園、学校では、持ち物ごとに記名方法が決められていることがあります。
名前を隠すことで、先生が持ち主を確認しにくくなったり、取り違えが増えたりしては困ります。
指定された場所への記名が必要な場合は、勝手に省略するのではなく、防犯面が気になることを先生や施設に相談してみましょう。
名前の見えにくさと、園や学校での使いやすさの両方を考えることが大切です。
親子で確認したい防犯ルール
名前を書く場所を工夫することに加えて、お子さんにも覚えてほしい約束があります。
それは、
- 名前を呼ばれても、知らない人について行かない!
- ママやパパの知り合いだと言われても、勝手について行かない!
ということです。
普段から、
「知らない人に名前を呼ばれたら、どうする?」
と親子で話してみてください。
危険を感じた時は、その場を離れ、近くのお店や学校、交番など、助けを求められる場所へ向かうことも伝えておきましょう。
警視庁も、子どもを犯罪から守るための防犯標語「いかのおすし」を、具体的な場面を想定しながら親子で繰り返し確認するよう呼びかけています。
名前を隠す工夫と、声をかけられた時の行動を覚えること。
この二つを組み合わせることで、子どもの防犯につなげていきましょう。
関連動画
「知らない人には ついて行っちゃダメ!」では、知らない人について行かない大切さを、子どもたちにも分かりやすい動画で紹介しています。
ホッピースマイルでは、子どもの事故予防や防犯につながる安全教育を、動画・歌・ポスター・メルマガを通じて親子に届けています。
保育施設や学校、学童保育、子育て支援施設などでも、持ち物の記名や知らない人への対応について親子が考える機会をつくることで、家庭と施設の両方で防犯意識を育むことにつながります。
企業・団体・自治体・教育機関の皆さまとも連携しながら、子どもの安全を社会全体で支える取り組みを広げていきたいと考えています。














